そして――夕方を迎えた。
葵とともに体育館に足を踏み入れると、ステージは軽音部のライブ用に本格的な照明や装飾が施され、たくさんの機材が所狭しと置かれていた。
ちょうど、ひとつ前のバンドの演奏が始まったばかりのようだ。
「おおーっ! マジでライブ会場みてえ!」
同じタイミングでやってきたクラスの男子たちは、熱気に当てられテンションが上がっている。
『真ん中あたりで観て』
昨日、夕暮れの空き教室で、真剣な瞳のなっちゃんにそう言われた。
私はその通り、マイクスタンドが正面に見える位置に、葵と並んで立った。
今、ステージで歌っている女性ボーカルの先輩は、ノリのよいリズミカルな応援ソングを歌っている。
「私、この曲好き」
重低音の響く中、葵が耳元で話しかけてきた。
「私もっ!」
葵に聞こえるよう、大声で返した。
リズムに乗る、周囲の生徒たち。
本当は私も、そうやって楽しみたいのだけれど――。
なっちゃんの出番が間近に迫っていると思うと、なぜか緊張が込み上げてきて、身体がうまく動かなかった。
葵とともに体育館に足を踏み入れると、ステージは軽音部のライブ用に本格的な照明や装飾が施され、たくさんの機材が所狭しと置かれていた。
ちょうど、ひとつ前のバンドの演奏が始まったばかりのようだ。
「おおーっ! マジでライブ会場みてえ!」
同じタイミングでやってきたクラスの男子たちは、熱気に当てられテンションが上がっている。
『真ん中あたりで観て』
昨日、夕暮れの空き教室で、真剣な瞳のなっちゃんにそう言われた。
私はその通り、マイクスタンドが正面に見える位置に、葵と並んで立った。
今、ステージで歌っている女性ボーカルの先輩は、ノリのよいリズミカルな応援ソングを歌っている。
「私、この曲好き」
重低音の響く中、葵が耳元で話しかけてきた。
「私もっ!」
葵に聞こえるよう、大声で返した。
リズムに乗る、周囲の生徒たち。
本当は私も、そうやって楽しみたいのだけれど――。
なっちゃんの出番が間近に迫っていると思うと、なぜか緊張が込み上げてきて、身体がうまく動かなかった。



