幼馴染への三度目の失恋を回避したい 〜激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。〜【完結】

 家に帰り、手を洗って自室のベッドにゴロンと転がった。
 静かな部屋の中で、私は手元のスマホのロックを解除し、カメラロールを開いた。

 画面いっぱいに表示される、夕焼けを背に振り返るなっちゃんの写真。

「…………」

 見慣れているはずの幼馴染の顔なのに。
 写真の中の、少し大人びた彼の瞳と視線が合うと、なぜか胸の奥から、小さな音が聞こえる気がする。

 私はただ無言のまま、しばらくその写真をじっと見つめ続けていた。