やがて嶋や他のメンバーたちがドヤドヤとプレハブに入ってきて、狭い室内が一気に男臭く、そして騒がしくなった。
換気のために防音扉を少し開け放ち、それぞれが楽器のセッティングや楽譜の確認をしている、まさにその時だった。
「……なっちゃん!?」
開いた扉の隙間から、素っ頓狂な声が飛び込んできた。
振り返ると、サックスを持たずに運動靴を履いためぐみが、目を白黒させてこちらを覗き込んでいた。
「うわっ、見つかった」
思わず本音が漏れる。
まあ、本番のステージまで完全に隠し通せるとは思っていなかったけれど。
動揺を隠し、「……今日はバスケ部休みだから、練習」とそっぽを向いて答えるが、背後からやってきた嶋が僕の肩をガシッと抱き込み、あっさりと俺たちのライブの件をバラしてしまった。
「ええええ!? なっちゃんが歌うの!?」
驚きの声を上げるめぐみの大きな瞳は、純粋な好奇心と期待でキラキラと輝いているように見えた。
その興味津々な表情を見せられた瞬間、僕の胸の奥で、どうしようもない嬉しさがじわじわと広がっていく。
……めぐみが、僕の歌を楽しみにしてくれている。
顔がにやけそうになるのを必死の思いで堪えながら、僕は心の中で強く拳を握りしめた。
(……っしゃ。頑張ろ)
換気のために防音扉を少し開け放ち、それぞれが楽器のセッティングや楽譜の確認をしている、まさにその時だった。
「……なっちゃん!?」
開いた扉の隙間から、素っ頓狂な声が飛び込んできた。
振り返ると、サックスを持たずに運動靴を履いためぐみが、目を白黒させてこちらを覗き込んでいた。
「うわっ、見つかった」
思わず本音が漏れる。
まあ、本番のステージまで完全に隠し通せるとは思っていなかったけれど。
動揺を隠し、「……今日はバスケ部休みだから、練習」とそっぽを向いて答えるが、背後からやってきた嶋が僕の肩をガシッと抱き込み、あっさりと俺たちのライブの件をバラしてしまった。
「ええええ!? なっちゃんが歌うの!?」
驚きの声を上げるめぐみの大きな瞳は、純粋な好奇心と期待でキラキラと輝いているように見えた。
その興味津々な表情を見せられた瞬間、僕の胸の奥で、どうしようもない嬉しさがじわじわと広がっていく。
……めぐみが、僕の歌を楽しみにしてくれている。
顔がにやけそうになるのを必死の思いで堪えながら、僕は心の中で強く拳を握りしめた。
(……っしゃ。頑張ろ)


