幼馴染への三度目の失恋を回避したい 〜激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。〜【完結】

「いっち、に! いっち、に!」
 リズムを合わせて、みんなで他愛のない会話を交わしながらジョギングで汗を流す。

 心地よい初夏の風を切って走るうちに、心も体もすっきりとリフレッシュしていくのを感じた。

(なっちゃんの歌かあ……楽しみすぎる!)

 走りながらも、私の頭の中はさっきのプレハブで聞いた話のことでいっぱいだった。

 今まで一度も聴いたことのない、幼馴染の彼の歌声。
 一体、どんな曲を歌うんだろう。

 純粋なワクワクとした期待で、胸の奥が高鳴るのを感じていた。