幼馴染への三度目の失恋を回避したい 〜激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。〜【完結】

 なっちゃん先生の的確な指導のおかげもあり、高校に入って初めての中間テストは、いい感じに乗り越えられた。

 テスト返却が終わった休み時間。
 私は前の席の彼の背中をツンツンと突き、振り返ったなっちゃんに意気揚々と報告した。

「なっちゃんに教えてもらったとこ、バッチリできてたよ!」
「……おー。よかったな」
 なっちゃんは少し口元を緩めて笑ってくれた。

(……なんか最近、前よりなっちゃんが優しい気がする)
 私はそんなふうに感じていた。
 勉強でわからないところを「どこ?」と一緒に覗き込んでくれたり。
 急に私の髪型を褒めてくれたり。
 こうして、ちゃんと顔を見て笑ってくれたり。

 もしかして……合宿のキャンプファイヤーの時、『私にだけイライラしてない?クレーム』を入れちゃったから、気を使わせてるのかなあ。
 だとしたら、なんだか申し訳ない。
 私は内心でこっそりと苦笑いした。