クラス内での班分けは、ひとまず無事に終わった。
それぞれのグループに、それぞれの思惑があるんだと思う。
恋とか、友情とか、面倒ごととか。
修学旅行に向けた期待と不安が入り混じって、教室はざわざわと落ち着かない。
そのざわめきは、しばらく止みそうになかった。
キンコンカンコーン。
「ここからは自由時間にどこを回るか、班ごとに詳しく決めていきます。各自、事前に調べておくように」
そう言い残して、担任は教室を後にした。
途端に、教室のあちこちから声が上がる。
休み時間は、どこに行きたいか、何をしたいかという話題で持ちきりだ。
「ジンベエザメみたーい!」
由乃が、真っ先に願望を口にする。
「美ら海水族館は三日目に団体で行くから却下」
間髪入れず、澪が冷静に突っ込んだ。
「えー? そうしたら他に何があるの?」
(沖縄は美ら海水族館以外を知らんのかい)
「えっと……国際通り、かな」
「海は?」
「それも三日目。古宇利島に行くよ。
二日目は、買い物か、体験系になると思う」
「体験?」
「琉球ガラスとか、シーサーの絵付けとか」
「地味だー」
由乃は、ちょっぴり頬を膨らませて小動物みたいな顔になる。
思わず、ひまわりの種でもあげたくなった。
そんな可愛らしい由乃に、目尻を下げながら恒一がフォローを入れる。
「お揃いのものが作れるよ」
「あっ、そっかー。みんなお揃いって、いーねー」
なんて言いながら、バカップルはすっかり浮かれている。
「ふんっ」
と、颯斗の声が聞こえたけど……。
シーサーか、ガラスか。
うちの班は、しばらく決まらなかった。
それぞれのグループに、それぞれの思惑があるんだと思う。
恋とか、友情とか、面倒ごととか。
修学旅行に向けた期待と不安が入り混じって、教室はざわざわと落ち着かない。
そのざわめきは、しばらく止みそうになかった。
キンコンカンコーン。
「ここからは自由時間にどこを回るか、班ごとに詳しく決めていきます。各自、事前に調べておくように」
そう言い残して、担任は教室を後にした。
途端に、教室のあちこちから声が上がる。
休み時間は、どこに行きたいか、何をしたいかという話題で持ちきりだ。
「ジンベエザメみたーい!」
由乃が、真っ先に願望を口にする。
「美ら海水族館は三日目に団体で行くから却下」
間髪入れず、澪が冷静に突っ込んだ。
「えー? そうしたら他に何があるの?」
(沖縄は美ら海水族館以外を知らんのかい)
「えっと……国際通り、かな」
「海は?」
「それも三日目。古宇利島に行くよ。
二日目は、買い物か、体験系になると思う」
「体験?」
「琉球ガラスとか、シーサーの絵付けとか」
「地味だー」
由乃は、ちょっぴり頬を膨らませて小動物みたいな顔になる。
思わず、ひまわりの種でもあげたくなった。
そんな可愛らしい由乃に、目尻を下げながら恒一がフォローを入れる。
「お揃いのものが作れるよ」
「あっ、そっかー。みんなお揃いって、いーねー」
なんて言いながら、バカップルはすっかり浮かれている。
「ふんっ」
と、颯斗の声が聞こえたけど……。
シーサーか、ガラスか。
うちの班は、しばらく決まらなかった。
