天邪鬼な私に、宣戦布告されました

「だーっ、もうダメ、無理!
なんなの数学って! こんなのやって将来の何に役に立つのよー!」

テスト二日前。

由乃が、数学に瀕死レベルのダメージを受けている。
(……まあ、私もだけど)

「恒一、助けてー」

由乃の願いをなんでも叶える、頼れる彼氏――のはずの恒一は、余裕の笑みを浮かべて言った。

「由乃、大丈夫だよ。颯斗を連れてきた」

(いや、あんたが教えるんじゃないのかーい)

心の中で盛大にツッコミを入れる。

『彼氏が教えるんじゃないのかよ』

鬼太も、ほぼ同時に口にしていた。

「颯斗先生! 私たちに数学教えてください!」