窓枠を越えなくても、音は届く。

「ねぇ、さぶは明日もここに来るの?」

「にゃ!」

「そっか。じゃあ、待ってるね。ていうか寒くなってきたし、一旦私の家にき……あ、行っちゃった」

さぶはとことことどこかに歩いて行き、止めるより前にもう見えなくなってしまう。

トコトコと言うより、トコ!トコ!と大分早いスピードで進んでいってしまった。


「もう明日は会えないのかな? さっきの返事もテキトーだろうし……」


そんな予想に反して、さぶは明日も首に一枚のメモをかけて私の元にやって来る。