甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。

一週間後。


私たちは二人で婚姻届を出しに行った。

「にしても、もう空雅くんと夫婦なんて考えられないなぁ」

「どういう意味ですか」

「ふふっ、まだ実感がないってこと」

私は別に悪い意味で言ったわけではなかったのだけれど、空雅くんはどこか不服そうに私の頬に手を当てて、私の顔を空雅くんの方向に向けた。

そして、私と目が合った空雅くんは不服そうな顔から、ふわっと幸せそうな顔に変わる。




「空雅くん、どうし……んっ!」




空雅くんの口が離れて初めてキスされたことを理解する。






「これから嫌でも実感しますよ。だって、澪花さんのこと大好きですもん」






そう言われたら、返す言葉なんて一つしかなくて。







「私も大好きだからね」







これからも……


甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。



fin.