店の奥でフリージアの花束を作っていく。
御坂さんは早くに旦那さんを亡くしていて、いつも旦那さんの写真の前に飾る花束を買って下さるのだ。
丁寧に、気持ちを込めて……そして、最後に黄色のリボンをつける。
すると、隣にいた空雅くんが私の手元をじっと見ている。
「あれ、澪花さん。春用のピンクのリボンにしなくて良いんですか?」
「黄色は、御坂さんの旦那様が好きだった色なの」
初めてその話を聞いた私は御坂さんに「黄色の花にしますか?」と聞いたが、御坂さんは「色んな花を贈りたいの。もしよかったら……」とリボンのお願いをしてくれた。
私が花束を作っている様子を空雅くんはまるで宝石でも眺めるように、輝いた目で私の作業を見つめている。
「空雅くん?」
「俺、澪花さんが作る花束が好きです」
「空雅くんだって、器用に綺麗な花束を作るじゃない」
「んー、なんていうか、澪花さんにしか作れない花束もあると思いますよ。……ほら、出来たなら早く渡してあげて下さい」
空雅くんに急かされるように、私は御坂さんに花束を優しく手渡した。
「いつも通り綺麗だわ。ありがとう、澪花ちゃん」
「いえ、喜んで頂けて何よりです」
御坂さんが花束のお会計をするためにレジに向かって、初めて空雅くんと顔を合わせたようだった。
小さな店内だが、店の奥にいると花に隠れて見えなかったのだろう。
「あら、新しい店員さん?」
「はい、今年の冬からこの店で働かせて頂いています」
御坂さんは早くに旦那さんを亡くしていて、いつも旦那さんの写真の前に飾る花束を買って下さるのだ。
丁寧に、気持ちを込めて……そして、最後に黄色のリボンをつける。
すると、隣にいた空雅くんが私の手元をじっと見ている。
「あれ、澪花さん。春用のピンクのリボンにしなくて良いんですか?」
「黄色は、御坂さんの旦那様が好きだった色なの」
初めてその話を聞いた私は御坂さんに「黄色の花にしますか?」と聞いたが、御坂さんは「色んな花を贈りたいの。もしよかったら……」とリボンのお願いをしてくれた。
私が花束を作っている様子を空雅くんはまるで宝石でも眺めるように、輝いた目で私の作業を見つめている。
「空雅くん?」
「俺、澪花さんが作る花束が好きです」
「空雅くんだって、器用に綺麗な花束を作るじゃない」
「んー、なんていうか、澪花さんにしか作れない花束もあると思いますよ。……ほら、出来たなら早く渡してあげて下さい」
空雅くんに急かされるように、私は御坂さんに花束を優しく手渡した。
「いつも通り綺麗だわ。ありがとう、澪花ちゃん」
「いえ、喜んで頂けて何よりです」
御坂さんが花束のお会計をするためにレジに向かって、初めて空雅くんと顔を合わせたようだった。
小さな店内だが、店の奥にいると花に隠れて見えなかったのだろう。
「あら、新しい店員さん?」
「はい、今年の冬からこの店で働かせて頂いています」



