「あの、本当に……!」
「澪花さんを一人で帰すなんてありえないので、何を言っても無駄ですよ。それより、ほら」
空雅くんが前方に見える川を指さしたのに釣られて、私の視線も川の方に映る。
川沿いは桜並木になっていて、ライトアップまでされている。
豪勢なライトアップではなかったが、夜桜が見やすいように設置してくれているのだろう。
でも……。
「ほら、桜が綺麗ですよ」
「うん、それはもちろんそうなんだけど……」
もちろんライトアップされた桜は綺麗で、幻想的な雰囲気すら感じられる。
しかし、今は来た道を戻っているので、当たり前だが歓迎会の居酒屋に来る時も同じ道を通り、その時も一緒に「夜桜も綺麗だね」と話したのだ。
私が空雅くんの方に視線を向けると、空雅くんが顔を背けて、恥ずかしそうにしている。
薄暗くて顔色まで見えないが、いつもしっかりしている空雅くんがどこかぎこちない。
「澪花さんを一人で帰すなんてありえないので、何を言っても無駄ですよ。それより、ほら」
空雅くんが前方に見える川を指さしたのに釣られて、私の視線も川の方に映る。
川沿いは桜並木になっていて、ライトアップまでされている。
豪勢なライトアップではなかったが、夜桜が見やすいように設置してくれているのだろう。
でも……。
「ほら、桜が綺麗ですよ」
「うん、それはもちろんそうなんだけど……」
もちろんライトアップされた桜は綺麗で、幻想的な雰囲気すら感じられる。
しかし、今は来た道を戻っているので、当たり前だが歓迎会の居酒屋に来る時も同じ道を通り、その時も一緒に「夜桜も綺麗だね」と話したのだ。
私が空雅くんの方に視線を向けると、空雅くんが顔を背けて、恥ずかしそうにしている。
薄暗くて顔色まで見えないが、いつもしっかりしている空雅くんがどこかぎこちない。



