【不定期更新】甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。

町の小さな花屋を営んでいる私に、ある日突然祖父はこう言った。

「この子、雇ってくれないか?」

祖父の隣に立っていたのは、黒髪の美しい男性。

整った容姿で細身でスタイルが良い、まさに格好良いという言葉がよく似合うだろう。

「彼は、宮坂(みやさか) 空雅(くうが)くん。26歳だよ」

「26歳!?」

若く見えたので、大学生だとばかり思い込んでいた。

「どうだ? 雇えそうか?」

確かに一人で営むにはそろそろ限界が来ていたし、そろそろ一人くらい従業員を雇おうと思っていたが……。

「とりあえず、面接してみないと何とも……」

すると、何故か祖父は嬉しそうに「そうだな。じゃあ儂はもう帰るから、あとは二人で話してみれば良い」と笑っている。

なんでまだ雇うと言っていないのに嬉しそうなんだろう……。