裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました〜元カレはまさかの救世主?〜

 健太郎さんがインターホンの画面を見た時には、誰もいなかったようだ。

 何だか胸がざわつく。
 下のエントランスなど、誰かの後ろについて入れば鍵を持ってなくても通過できてしまう。

「健太郎さん、今から、ここにプロの殺し屋が来るかもしれません」

 プロの殺し屋がきて、健太郎さんを殺しに来るのかもと想像したら体が震え出した。

「アオ、大丈夫だから」
 彼が初めて私を抱きしめてくれた。

 今まで彼に触れて欲しいと願っても、彼は手を重ねてくれるだけだった。
 彼の温もりに気持ちが落ち着いてくるのが分かる。

 ピンポーン。
 また、インターホンが鳴って怖くなった。