裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました〜元カレはまさかの救世主?〜

「佐々木さん、お願いがあります。今日はこの後、2時間くらい散歩に出掛けてくれませんか?」

 私は出火元である40階で、火事を防ぐつもりだ。
 そして、健太郎さんの運命をかえる。

 しかし、起こるか分からない火事のために住人は避難させられない。

 寛也だけでも、先に避難していてほしい。
 前回、彼がしっかりと避難できたとはいえ、今回も避難できるとは限らない。

「2時間、ふらつくのは長くない? 不審者として通報されそうだけど」

 寛也はこの先起こることを知らないからか、私の言葉に少し笑いそうになっている。
 でも、笑い事ではない。