裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました〜元カレはまさかの救世主?〜

 私は海外の日本人コミュニティーばかり探していたが、彼はコミュニティーに属さないワールドワイドな方だった。

「アオちゃん相変わらず辛辣だね」

 私を愛おしそうに眺める寛也は、今は私と付き合いたいと言ってこない。

 彼は私にはない探究心を持つ、日本人の美徳を詰め込んだような人だ。

 私は今の彼なら好きになってしまいそうなのに、皮肉なものだ。

 これが日本の漫画によくある「すれ違い」というやつなのだろう。

 きっと恋とはタイミングだ。
 彼が今、私に恋をしてなくて心から良かったと思う。

 これだけ尽くしてもらって私への強い想いを見せられた後に、回帰前のように告白されたら流石に困る。