偽りのお嬢様〜不器用な御曹司は、素顔の私を離さない〜


「……もしかして、絵のことですか?」

「うん。親にまだ言えてなくて」

「景斗くんの絵、本当に素敵です。あの公園から見た景色のスケッチ、全部見ていたかったくらい。繊細な光の使い方が、すごく好きで」

「……ありがとう。君が言ってくれると、本当にそう思えてくる」

「景斗くんの夢、きっと叶いますよ」

「根拠は?」

「それは……私が応援しているから」

景斗くんが、声を出して笑った。

「……確かに。それが一番の根拠だな」

少し間があって、景斗くんが口を開いた。

「前から、言おうと思っていたことがあって」

「何ですか?」