ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!



コウモリの妖怪さんを追いかけている間も、校舎内から悲鳴がこだました。
冷たい風が吹き抜け、教室の扉がガタガタと鳴る。
体育館の入り口が、まるで怪物の口みたいに黒く開いていた。
悪奪鬼さんが、学校のみんなを『自分のコレクション』にしようとしている。
早く何とかしないと、手遅れになるかもしれない!

「よし、あいつを追いかけようぜ!」
「うん」
「そうだね」

平の宣言に、わたしと蒼生くんは笑顔を向けて駆け出す。
金色に輝く平の瞳。
夕暮れ時の校舎の影と、平の放つ金色の光。
陽の光に照らされた平の姿は、とってもきれいで、胸がとくんと音を立てた。
だけど……それらは、平があやかしの王である証でもあって、複雑な気持ちになる。

「それでも、平は平だよ……」

ぎゅっと胸が痛む。
こらえきれないほどの気持ちで、爆発しそうになった。
どんどん大きくなる平への想いを、消すことなんてできない。

「だから、どんなに周りが変化しても、わたしのこの気持ちは変わらない!」

今までの出来事を乗り越えて、わたしは不器用なりに少し強くなれたのかもしれない。

「絶対に、悪奪鬼さんの思惑を止めなくちゃ!」

わたしはぐっとこぶしを握った。