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【品名】策略家の悪奪鬼
【価格】不穏なプライスレス
【危険度】★★★★
【属性】悪性
************
「……ふぅ。終わった、のかな」
力を使い果たして、わたしはその場にへたり込んでしまった。
手の中のバーコードリーダーは、いつもの軽い感触に戻っている。
空を見上げると、あんなにいた妖怪たちは影も形もなく、ただ美しい一番星がまたたいていた。
「あれ……?」
いつの間にか、耳の奥で鳴っていたキーンという音が消えている。
代わりに、遠くで部活動の掛け声や、カラスの鳴き声が聞こえてくる。
それは、さっきまで遠ざかっていた『いつもの放課後』の音だった。
「まひろ、大丈夫か?」
「うん」
駆け寄ってきた平が優しく、手を差し出してくれた。
握った手の温度を、わたしは確かめる。
その瞳はもう、『黒の王』の鋭い金色じゃない。
わたしの知っている、温かい『幼なじみ』の瞳だ。
「平、良かった……」
「まひろ、心配かけてごめん。助けてくれてありがとうな」
隣で、平が照れくさそうに、でも誇らしげに笑った。
【品名】策略家の悪奪鬼
【価格】不穏なプライスレス
【危険度】★★★★
【属性】悪性
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「……ふぅ。終わった、のかな」
力を使い果たして、わたしはその場にへたり込んでしまった。
手の中のバーコードリーダーは、いつもの軽い感触に戻っている。
空を見上げると、あんなにいた妖怪たちは影も形もなく、ただ美しい一番星がまたたいていた。
「あれ……?」
いつの間にか、耳の奥で鳴っていたキーンという音が消えている。
代わりに、遠くで部活動の掛け声や、カラスの鳴き声が聞こえてくる。
それは、さっきまで遠ざかっていた『いつもの放課後』の音だった。
「まひろ、大丈夫か?」
「うん」
駆け寄ってきた平が優しく、手を差し出してくれた。
握った手の温度を、わたしは確かめる。
その瞳はもう、『黒の王』の鋭い金色じゃない。
わたしの知っている、温かい『幼なじみ』の瞳だ。
「平、良かった……」
「まひろ、心配かけてごめん。助けてくれてありがとうな」
隣で、平が照れくさそうに、でも誇らしげに笑った。



