ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!

「逃げないよ。……だって、平が泣いてるのに、一人で行けるわけないじゃない!」
「まひろ、来るな! 俺は……もうすぐ、おまえの知っている俺じゃなくなる――」

その時、平の表情が苦しげなものから、こばむような感情を帯びて――。

『図に乗るな、封印の巫女。私の覚醒を止められるとでも思っていたのか?』

鋭い金色の瞳が、わたしを射抜く。
でも、その奥で、平の心が必死に、助けを呼んでいるのが分かった。

「嫌だよ! 平、しっかりして! 戻ってきて!」
『くどい! これ以上、私の邪魔をするな!』

わたしは、火花を散らす黄金のオーラの中に迷わず、両手を突っ込んだ。
ヤケドしそうな熱さ。
肌を刺すような痛み。
それでも、わたしは必死に両手を伸ばした。

「知らない! あやかしの王なんて知らない! 平を、返してよ!」
「……っ、まひろ」

視界が光に包まれる。
返ってきたその声音は……わたしにいつも勇気をくれた、大切な幼なじみの男の子の声だったからだ。

「平……! 平だよね?」

差し出したわたしの手を、平の大きな手がぎゅっと握り返してくれた。
焼けるような熱風が、一瞬で春の陽だまりのような温かさに変わる。