ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!

「あ……、あ……」

声が出ない。
指先が、氷のように冷たい。
ガクガクと膝の震えが止まらない。
迫りくる巨大なガラスの壁が、わたしたちの逃げ場をじりじりと奪っていく。
恐怖で心が押しつぶされそうになった、その時。

「やめろ!! まひろたちに手を出すなーー!!」

凛とした声とともに、平の瞳がまばゆい金色に弾けた。
その眼光に射抜かれた妖怪たちが、一斉に「ビクッ」と石のように硬直する。

耳が痛くなるほどの静寂。

夕暮れの空に浮かぶ何百もの妖怪たちが、まるで見えない鎖で縛られたみたいに、ピクリとも動かなくなった。

「まひろ、負けるな! 飲み込まれるなよ! 恐怖なんかに負けるな!」
「平……」

平の力強い言葉に、わたしははっと顔を上げた。

「おまえが笑顔でいてくれるなら、俺はいつでもおまえのそばにいるからな!」

直球で飛んできた言葉に、思わず耳まで顔が熱くなる。
さっきまで恐怖で冷え切っていたはずの身体が、一瞬で熱くなった。
やっぱり、平の言葉は特別だ。
いつも、くじけそうになった時に力をくれる。