ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!

『この禍々しい黒い炎……。まさか、あのコウモリの妖怪の正体は「悪奪鬼」だったのですの?』
『ケケケッ……、正解だぜ!』

声を震わせるナナちゃんに応えるように、炎の渦から低い声が響いた。
ゴォォッという音とともに、足元のコンクリートがドロドロに溶け出していく。

『炎を見ただけで気づくとは。やはり、アマビエは厄介だな』

燃え上がる黒い炎が、生き物のようにうねり、人の形を形作っていく。
黒い炎から、姿を現したのは美しい男の人だった。
艶やかな青い髪に、すべてを見透かすような冷たく鋭い瞳。
あまりに整ったその顔立ちは、人間離れした危うい美しさを放っている。
立っているだけで、息が苦しくなるような、恐ろしい迫力だ。

「あいつが、悪奪鬼……。……っ、なんだ、この感じ。前に、どこかで……?」

平が額を押さえ、苦しげにうめいた。
その瞳が、はるか遠い記憶に触れたように小さく揺れる。

「平……っ!」

目の前にいる妖怪は、『あの謎のシミ』をスマホで読み取ろうとした瞬間、画面に映し出された人物と同じだ。
もしかしたら、あやかしの王の配下である悪奪鬼さんに、平の『王としての記憶』が反応しているのかもしれない。