One Day Limit カップル ―Birthday―

『明日の待ち合わせってさ………』

「んん……」

昊くんが明日のことを話している。
しかし、緊張の糸が解けたからか、ポワポワと眠気が襲ってくる。

目をゴシゴシと擦るも、瞼が重くなって、私はベッドに体を預ける。

枕元にスマホをおいて、彼の低い、大好きな声を聞く。

『あとは………』

何を確認して話してくれているのかも、眠すぎて分かっていない。

目をどうにかシパシパさせるけど、どんどんと瞼は下がってきてしまう。

眠る直前、視界の片隅にある壁時計がカチ、と音を立てて0時00分を差した気がした。

それと同時に。

『おめでとう、天音』

夢にまで追いかけてきた彼の声が、私の耳の奥でそう告げた。

いつもとは、違う声音。呼び方。

何もかも、いつもとは違う昊くんと私。

3月1日、午前0時00分。
私の恋心と子供としての自分を捨てるための特別で最後の一日は、幸せいっぱいの温かい気持ちで幕を上げた。