理王くんの甘い罠

「浅羽ちゃんイメチェンー?可愛いね〜」

「ありがとう〜!」


クラスメイトたちも可愛い可愛い言ってくれて、幸せだ。家に帰ったらお兄ちゃんにありがとうって言わなきゃ。


……どうか、メガネの奥の私の目がバレませんようにっ……。



「ねえ莉子、喉乾いちゃったからお茶買いに行ってくるね」

「行ってら〜」


スマホを握りしめて、教室から出た。


自動販売機はちょっぴり遠め。いつもは不便だと思うけど、気分転換にはちょうどいいかも。



「……あ、浅羽先輩!?」


びっくりしたような声。


「綾瀬くん」


目をまんまるにした綾瀬くんが、突っ立っていた。