理王くんの甘い罠

……静かな、暗い部屋で、スマホが光った。


【先輩の卵焼きが世界1です。俺、本気で頑張らないと】


……ばか。もう知ってる。ずっと頑張ってるくせに。


どうして、綾瀬くんはこんなに私を見てくれるの?不思議だね。

……不思議、私は先輩の視線を独占したかった。でも、だめだった。


もう誰も、私のことなんか見てくれない。そんな気がするのに……。


「ばか、理王くんのばか……」


君は、私を追いかけてくれるんだね……。