理王くんの甘い罠

……なんて、幸せな。


「じゃ、あ、少しだけ……」

「うん」


にこっと微笑んでくれた先輩は、お弁当箱の蓋を開けた。

美味しそうな卵焼きやら、朝ごはんもまともに食べてない俺には刺激が強い。



「はい、あーん」

「……っ!?」


でもやっぱり、先輩が1番刺激が強い。


「……あ、ご、ごめん!?」


先輩は自分が何をしているのか自覚したのか、箸を引っ込めようとした。

でもここで食わなかったら俺は一生後悔する!!


そう思って、口を開けて、先輩が差し出してくれた卵焼きを食べた。



「……お、おいしい、です……」


今まで食べてきたどの卵焼きよりも、美味しい。


「ほんと?よ、よかったぁ……」


ふにゃっと微笑んだ先輩。この笑顔は、初めてだ……。

なんという破壊力、天使すぎる……。


また俺の心は先輩にメロメロだ。