理王くんの甘い罠

その日、その次の日、さらに次の日と、俺は勉強をぶっ通しでしていた。


人生でこんなに本気で勉強をしたことなんてない。要領はいい方だったから。

まさかこれだけ中学生の勉強が大切だったとは思わなかったが……。



少しずつ解けていく問題に、先輩が微笑みかけてくれる妄想をして、どうにか持ち堪えていた。



月曜日、あくびをしながら高橋と電車を待っていた。


……俺も、先輩と最寄りが一緒だったらよかったのに。



「浅羽先輩って、どこら辺住んでんのかな」

「あー……多分俺たちの真逆だな」

「そうか……ん?なんで、お前そんなこと知ってんの?」


意味のわからない高橋をギョロッと睨みつけた。

まさか、コイツ……