理王くんの甘い罠

まさか、そんなこと言われるなんて。


「……いい、よ」

「っ……!ほんと、ですか!!」

「うん、でも条件がある」


……意地悪したくはないけど。


「な、なんですかっ……」

「5位以内、ね」


なんて言うと綾瀬くんは意地を張ったように言った。



「い、いや……わ、わかりました!!じゃあ1位を目指します!!」

「えっ?!」


まさかの返答に目をまんまるにさせてしまった。


「だからその代わり、追加で……!1位取れたら、綾瀬じゃなくて、名前で呼んでください。あと、呼ばせてください……!!」

「ぷっ……ふふ、わかったよ。いいよ。楽しみにしてるね」


この子はなんて、可愛いんだ。


「じゃあ、また月曜日、ね」


そう言って私は電車に乗った。ほんと、綾瀬くんといると楽しい。