理王くんの甘い罠

「知ってるが……」

「どうしたらテストでいい点が取れる?」

「まず、授業中に寝ないことだな」

「……わかった」


できる気がまるでしない。でも、やらないと。

全ては可愛い浅羽先輩に、好かれるために。




今日授業が終わったら、図書室に行って勉強をしようと心に決めた。




放課後のこと



「……ぇ……あ、浅羽、先輩??」

「君はー……綾瀬くんだっ」


優しい、ケーキみたいに甘い笑顔。



「どうしたの?」

「べ、勉強しようと思って……」

「奇遇だね。私も勉強しようと思ってるの」

「そ、そうなんですね」


……ああ、だめだ。好きだと自覚してからこの人の顔を真っ直ぐに見つめられない。

目が合ったら、とろけてしまいそうな気がして、怖いんだ。