理王くんの甘い罠

胸騒ぎがしてる、ずっと。

浅羽先輩のことで頭がいっぱいなんだ。だから、金髪もピアスもやめていた。


どうやら俺は、先輩に好かれたいと思っているらしい……。


こんなこと初めてだから正直何をどうしたらいいのか全くわかっていない。とりあえず、真面目っぽくなってみた、けど……。


『うん、綾瀬、理王くん、ね。覚えたっ』

そんな可愛い声が、頭から離れてくれないんだ。


先輩に今この瞬間会えたら、俺はもうこれ以上何も望まないかもしれない。


「浅羽さんもチョコ好きなんだね」

「はい……!」


ぼーっと歩いていると、すぐそばで先輩の声が聞こえた気がした。

だから振り向くと、そこには背の高い男と楽しそうに歩く先輩がいる。