理王くんの甘い罠

背の高い彼を見上げる。長いまつ毛が余計に際立って、心臓が持たない。


「っと、ごめん……」

「い、いえ……!!」


先輩が、わ、私に壁ドンしてるっ……!!

もちろん、混んでるから、バランスを取るためだってわかってるのに……ドキドキ、する。

この近さで、もし私の心臓の音がばれてしまったら、なんて考えて。


でも、もう、いっそのこと先輩に全部バレてしまいたいなんて思ってしまう。



緊張とときめきでどうにかなりそうで、二駅、無言のまま過ぎてしまった。