(別れ話ではない、ってことか……)
正人の言った通りだった。
声色一つでわかった。
美絵は僕を拒絶しようとなんてしていなかったんだ。
やっぱり、あの日逃げずに、すぐに話をするべきだった。
勝手に決めつけて、また辛い思いをさせてしまったかもしれない。
そう気づき、胸が締め付けられるように苦しくなった。
『私、東京に帰るの明後日の朝で、その後すぐバイトだから……次に会えるのは、明後日の夜遅くになっちゃうかも……。祥ちゃんの予定はどうかな?』
申し訳なさそうに尋ねられる。
僕は明日も明後日も、終日バイトが入ってしまっていた。
それに何より、美絵の声を聞いた今、明後日の夜までなんて待てなかった。
すぐに会って、顔を見て話したかった。
少し考えたあと、口を開いた。
「……福島で、会える?」
『えっ!?』
電話の向こうで、息を呑んで驚く気配がする。
「今日は予定ないから、日帰りなら行けるかも。ゴールデンウィークだから、新幹線の席が取れたらだけど……」
そう言うと、少しの沈黙のあと、涙ぐんでいるような返事が返ってきた。
『……うん、会えるよ。……会いたい』
「……じゃあ、待ってて」
それだけ言って、すぐに電話を切った。
急いで新幹線の予約サイトを開き、チケットを調べる。
奇跡的に、一時間後の便に数席だけ空きがあった。
はやる気持ちで座席を確保し、床に置いていたリュックに必要最低限の荷物だけをつめて、弾かれるように家を出た。
正人の言った通りだった。
声色一つでわかった。
美絵は僕を拒絶しようとなんてしていなかったんだ。
やっぱり、あの日逃げずに、すぐに話をするべきだった。
勝手に決めつけて、また辛い思いをさせてしまったかもしれない。
そう気づき、胸が締め付けられるように苦しくなった。
『私、東京に帰るの明後日の朝で、その後すぐバイトだから……次に会えるのは、明後日の夜遅くになっちゃうかも……。祥ちゃんの予定はどうかな?』
申し訳なさそうに尋ねられる。
僕は明日も明後日も、終日バイトが入ってしまっていた。
それに何より、美絵の声を聞いた今、明後日の夜までなんて待てなかった。
すぐに会って、顔を見て話したかった。
少し考えたあと、口を開いた。
「……福島で、会える?」
『えっ!?』
電話の向こうで、息を呑んで驚く気配がする。
「今日は予定ないから、日帰りなら行けるかも。ゴールデンウィークだから、新幹線の席が取れたらだけど……」
そう言うと、少しの沈黙のあと、涙ぐんでいるような返事が返ってきた。
『……うん、会えるよ。……会いたい』
「……じゃあ、待ってて」
それだけ言って、すぐに電話を切った。
急いで新幹線の予約サイトを開き、チケットを調べる。
奇跡的に、一時間後の便に数席だけ空きがあった。
はやる気持ちで座席を確保し、床に置いていたリュックに必要最低限の荷物だけをつめて、弾かれるように家を出た。



