ふたつの弧が、重なるとき ~六年越しの初恋が熱を持った。不器用に重なり合うふたりの想いが、やがてひとつの場所へとたどり着くまでの甘い軌跡~【完結】


 その後すぐ、息を切らした千尋さんが到着し、無事に修平くんと引き合わせることができた。

「本当にごめんね! ありがとう!」と平謝りする千尋さんを、なんとか作った笑顔で見送った。

 一人になった瞬間、自分のあまりの情けなさに、今にも涙が溢れそうだった。

 今日の夕方、祥ちゃんと会う約束をしているけれど。
 今度こそ本当に、幻滅されたかもしれない。
「なんて勝手なやつなんだ」と、嫌気をさされたかもしれない。

 ◇

 夕方。予定していた時間に合わせて、何度も祥ちゃんにメッセージを送り、コール音を鳴らし続けた。
 けれど、返信はなく、どれだけ待っても折り返しの連絡は来なかった。

 結局その日、私たちは会えなかった。

 自分の浅はかさに対する後悔で涙が止まらず、暗い部屋で一人、一睡もできない夜を過ごした。