◇
帰り道。
今日はお酒は飲んでいないけれど、賑やかな雰囲気で熱った頬が、夜風に少しずつ冷まされていく。
自宅の最寄り駅からマンションまでの夜道を歩きながら、私はずっとスマホを両手で強く握りしめていた。
頭の中は、相変わらず祥ちゃんのことでぐるぐると満ちていた。
本音を言えば、今すぐにでも彼に会いたい。
でも、今日は本当に夜遅くまでバイトが入っていたのかもしれないし、明日の朝が早いのかもしれない。
突然家に行って、また彼を困らせたり、気を遣わせたりするのは避けたい。
だから、家に行くのは一旦やめておこう……と、はやる気持ちを抑えた。
せめてメッセージを送ろうか。
いや……テキストだけでは、また誤解を生んでしまう気がする。
上手く喋れなくてもいいから、まずは電話してみよう。
だって……祥ちゃんの声が聞きたい。
自分のぐちゃぐちゃな気持ちを、きちんと言葉にして伝えることは、まだできないと思う。
けれど、「別れたいわけでは決してない」ということだけは、絶対に伝えておきたい。
そう決心して画面を開くものの、第一声をどうやって切り出せばいいか迷ってしまい、発信ボタンを押せないまま足を進めていた。
気づけば、もうまもなく自分のマンションに着いてしまいそうだ。
(勇気、出さなきゃ……!)
そう息を吸い込んだ瞬間、手元のスマホがブルルッと震え、突然着信音が鳴り響いた。
「えっ……!」
ビクッとして、バッと画面を見る。
帰り道。
今日はお酒は飲んでいないけれど、賑やかな雰囲気で熱った頬が、夜風に少しずつ冷まされていく。
自宅の最寄り駅からマンションまでの夜道を歩きながら、私はずっとスマホを両手で強く握りしめていた。
頭の中は、相変わらず祥ちゃんのことでぐるぐると満ちていた。
本音を言えば、今すぐにでも彼に会いたい。
でも、今日は本当に夜遅くまでバイトが入っていたのかもしれないし、明日の朝が早いのかもしれない。
突然家に行って、また彼を困らせたり、気を遣わせたりするのは避けたい。
だから、家に行くのは一旦やめておこう……と、はやる気持ちを抑えた。
せめてメッセージを送ろうか。
いや……テキストだけでは、また誤解を生んでしまう気がする。
上手く喋れなくてもいいから、まずは電話してみよう。
だって……祥ちゃんの声が聞きたい。
自分のぐちゃぐちゃな気持ちを、きちんと言葉にして伝えることは、まだできないと思う。
けれど、「別れたいわけでは決してない」ということだけは、絶対に伝えておきたい。
そう決心して画面を開くものの、第一声をどうやって切り出せばいいか迷ってしまい、発信ボタンを押せないまま足を進めていた。
気づけば、もうまもなく自分のマンションに着いてしまいそうだ。
(勇気、出さなきゃ……!)
そう息を吸い込んだ瞬間、手元のスマホがブルルッと震え、突然着信音が鳴り響いた。
「えっ……!」
ビクッとして、バッと画面を見る。


