キミに好きが届くまで

ピピピピッ、ピピピピッ…

スカイブルーのような色をしたわたしの目覚ましが、7時ちょうどに部屋中に鳴り響く。

「ん、んん…分かったから…鳴らないでぇ…」

わたしはアホらしく現実混じりの寝言を言い、目覚ましを止める。

そしてだる重い体を起こし、お気に入りの花がらのスリッパに足を入れた。

わたしの名前は菜々瀬(ななせ)紫帆(しほ)

わたしの部屋は2階にあり、『Siho Room』と書かれた
ドアプレートが外側のドアノブに引っかかっている。

わたしの目覚ましとおそろいのスカイブルーのワンピースに、
赤いリボンの麦わら帽子をかぶった可愛いお人形が、

『Siho Room』と書かれた木の板の真下に、
ブランコをこいでいるような形でぶら下がっているデザイン。

部屋の窓をそーっと開けると、朝の涼しい風が頬をすり抜けてゆく。

知ってた?朝、日光を浴びると、脳が1日が始まったってやっと認識するらしいよ。

窓を締め、ドアノブに手をかけると、キイーッという音を立て、ドアが勢いよく開いた。

ーあれ?まだ、わたし開けてないのに…

まさか…っ!

ゴンッ!

という音を立てて、わたしの額にドアが直撃した。

「っ、い゙だぁぁ…」

ドアが開いた先に立っていたのは、お母さん、菜々瀬(ななせ)茉璃(まり)

わたしとは全く似つかない、セミロングの髪型がよく似合う美人な顔立ち。

「ああ、ごめん紫帆…!今起こしに来たところよ。偉いわね。早起きできて。」

お母さんはおっとりとした性格で、小さなことでも褒めてくれる。

「うん、ありがとう。そして、痛いよ。」

「あら、真っ赤になってる!すぐに冷やしましょう!!」

そして、わたしと同じく心配性。

洗面所に降りて、額を冷やしている間に、お母さんが食器をテーブルに運んでくれていた。

テーブルに並ぶのは、わたしが大好きな
のりの佃煮(つくだに)に、美味しそうな(さば)、その他もろもろ…

美味しそう〜っ!!