限界オタクは推しの幸せを目指したい!!

「馬車なんてすごいなぁ……」

「そんな暇がございましたら、早くその書類をお読みくださいませ」

「あ、はい…」



私は今、お手伝いの女の人(名前は(さき)さんというらしい)と一緒に、馬車に乗って蛇芭家に移動している。

嵜さんには事情を説明して、私が水上神酒であり、水上神酒でないことは理解してもらった。

ただ蛇芭家への謁見の予定はずらせないらしく、そのため、今私は馬車の中で、敬語や礼儀作法文化その他etc…… を脳内に詰め込んでいる。



「これは……蛇芭の歴史?」

「ええ、そうでございます。蛇芭の歴史は妖怪の歴史。
 知ることは必須事項です。」

「なるほど〜」



確かに王様だもんね。
ペラペラと読み進めていくと、あることに気がついた。



「あれ、めっちゃ面白いな……??」



前世では絶望的に歴史が嫌いだったから今もてっきり嫌いなものだと思ってたけど、よくよく考えたらこれは推しの世界の推しの歴史って訳でしょ?

推しを知るだけで、勉強にもなるだと…??
最高か????



「嵜さん……家にある歴史書、片っ端から読み漁っていいですかね?」

「えっ、まあ許可をとれば……」

「ありがとうございます」



歴史が好きって言ってた友達の気持ちがわかった気がする。
歴史は推し活!!!!