限界オタクは推しの幸せを目指したい!!

「お疲れ様ですー!!
 5分24秒。最高記録ですよ!
 流石神楽様、どんどんと上達していって……!」

「褒めすぎだ」



『恥ずかしい』なんて言いつつも、なんだかんだはにかんだような笑顔を浮かべている。
やっぱり神楽様はこういう所が可愛い! 流石私の推し!



「では次は……」

「神酒」

「はい?」



授業を続けようとすると、神楽様に呼び止められる。



「……髪留め、付け忘れだ」

「あっ!
 ……ありがとうございます」



神楽様の力を止められるつよつよパワーを持った私は、妖術が「目を合わせること」によって生まれることに気がついた。
だから、普段は瞳を前髪で隠し、授業の時だけ髪留めで前髪を留めているのだ。

まぁ今は私が付け忘れてただけなんだけどね〜〜



「あ、ちょっとヒビ入ってる……
 買い替え時かなぁ」



髪留めを見ると、クリップ部分にヒビがあった。

前々から使っているやつなので、そろそろ買い替えたほうがいいかなぁ……



「どうした?」

「いえ! なんでもありませんよ」



神楽様が心配する必要はございません!!