限界オタクは推しの幸せを目指したい!!

やってしまった。傷つけてしまった。
助けたかっただけなのに、俺のせいで、俺を愛してくれる人を、傷つけてしまった。
なんてことをしてしまったんだろう。
きっと、こいつも、消えてしまう。



「い、痛いところはどこでしょうか?!
 立てますか? 名前を言えますか?」



どうして。
どうして俺を心配する。



「いいんだ、慣れた。
 俺が笑えばみんな喚く。
 俺が泣けばみんな震える。
 俺が近づけばみんな逃げる。
 ……ずっと、そうだったんだから」



違う、そんなこと言いたくない。
でも、こいつの優しさを信じられない。



「なんだ? それか、俺の力が目的か?
 親父は俺が王であることを望んでる。
 神に打ち勝つ王になることを。老中の奴らもな」



違う。こいつがそんな奴じゃないって、俺が一番わかってるのに。



「もう、疲れたんだよ」



信じ、たいのに……っ!!

信じるのが、怖いだけなんだ



「そんなことありません!!」