限界オタクは推しの幸せを目指したい!!

「『そいつから、離れろ』」



殆ど条件反射だった。
ただ傷ついてほしくなくて、傷つくのは俺一人で十分で、だから俺がどうなってもよくて。
守れるなら、どうなってもいいと思えた。

頭が割れるように痛かった。
体の奥から、形容し難い絶望的な不快感が滲み出す。
体が揺れているのがわかった。
できるなら早く意識を飛ばしてしまいたかったけど、あいつが逃げていない限り、それはできなかった。



「神楽様っ!!」



どうして逃げない?
俺は恐ろしい王なんだぞ?

来ないでくれ。
俺は恐ろしいから。
恐ろしい俺を、見ないでくれ。



「近づくな!!!!」



呼応するように、砕けた窓が


ーーあいつの顔にむかって、吹き飛んだ