限界オタクは推しの幸せを目指したい!!

「えっ、う、うわっ?!?!」



すってんころりーん!

そう副音声がつきそうなくらい派手に転んだ。
急に揺れが止まったからだ。

それまで揺れに慣れてたから、止まると急にバランスが取れなくなる……不思議だなぁ
って、そんなことより神楽様は?!



「神楽様っ! お怪我はなさいませんか?」

「……え」



神楽様に駆け寄れば、心ここに在らずといった雰囲気で応えられた。

もしかしてどこかに怪我が……?!?!



「い、痛いところはどこでしょうか?!
 立てますか? 名前を言えますか?」

「……こわく、ないのか?」

「……え?」

「こわく、ないのか、俺が
 地面を揺らして、お前を拒絶して、傷つけた俺が、
 恐ろしくないのか?」

「神楽様、」

「いいんだ、慣れた。
 俺が笑えばみんな喚く。
 俺が泣けばみんな震える。
 俺が近づけばみんな逃げる。
 ……ずっと、そうだったんだから」

「いえ」

「なんだ? それか、俺の力が目的か?
 親父は俺が王であることを望んでる。
 神に打ち勝つ王になることを。老中の奴らもな。
 もう、疲れたんだよ」



諦めたように呟く神楽様。

でも、私は気づいてますよ。
貴方の目が潤んでいるの。



「そんなことありません!!」