限界オタクは推しの幸せを目指したい!!

「「ごちそうさまでした」」



手を合わせて唱える。

美味しかった〜〜!!!!
なんだかんだ神楽様と仲良くなれたのでは……?!?!



「この後はテーブルマナーだったか」

「はい。実践も兼ねて食事が出ますので、
 本日の夜ご飯はそれになります」

「了解した」



神楽様とはもう別れるはずだ。
私はピクニックの後片付けや業務があるし、
神楽様もお忙しいから。

でもーー



「神楽様」

「どうかしたか……えっ、」



神楽様に近づいてしゃがみ、頭を撫でる。
さらさらとしたストレートヘアは、太陽の光を浴びて明るい光を放っている。
私よりも小さいから、頭を撫でるのも簡単だ。

この人は、強いお方。
強くあろうとしてしまうお方。
だから、放っておけない。



「……私は、神楽様の総合的な教育係であります。
 ですので……辛いことも嫌なことも、
 全て私めにお伝えくださいませ」



一人くらい、彼の理解者がいたっていいじゃないか。
その存在は、私が前世で渇望したものだ。

私は、私こそが、神楽様の味方。
そう、生きていきたい。







「……どうせ、お前もすぐ消えるんだろ」



空気に消えゆくように彼が呟いた言葉は、私には届かなかった。