迷信の生贄花嫁、食べられると勘違いしたまま竜王陛下の溺愛が始まって戸惑ってます~食べるって物理的な意味ですよね?~


 光の精霊は上位精霊で、火や水、風などの精霊よりも契約を結ぶのは難しい。
(私もお姉様と同じように光の精霊と契約ができれば良かったのですが……生憎それは叶いませんでした。だって、闇の精霊に祝福されてしまいましたから)

 フィリーネは出生時に闇の精霊の祝福を受けてしまった。
 通常、精霊師になるには十三歳で精霊召喚の儀式を行って適性があるかを判断する。人間の方から魔力を放出して精霊を呼び出し、気に入ってもらえたら契約を結ぶのだ。

 反対に精霊から祝福される場合は、よほど魔力の波長が合う人間でなければならない。
 フィリーネは闇の精霊と魔力の相性が良かった。それも生まれた瞬間から祝福されるほどに。
 しかし、闇の精霊に祝福されるというのは、光の精霊師一族であるアバロンド家にとって致命的だった。


 白銀色の髪がフィリーネの視界に入る。
 この髪は闇の精霊師の象徴で、もともと金髪だったのに変わってしまった。何故か闇の精霊に祝福されると髪色が変わるらしいが、その原因は分からない。