プレゼントは同級生の末永くん!?

「さっきの言葉…めっちゃ漫画に似てる!!!!なんで知ってるの?」

……は?

一気に、心臓の音が耳元から遠のいた。

「……漫画?」

「そう! 最近ハマってる『君に届けたい本音』のヒーローが、全く同じこと言ってたの! 光くん、隠れて読んでたでしょ!」

琴葉はさっきまでの赤ら顔をどこへやら、目を輝かせて俺の顔を覗き込んでくる。

違う。俺はそんな漫画、タイトルすら知らない。

……最悪だ。

こっちは人生最大の勇気を振り絞って、心からの言葉を絞り出したのに。

「読んでねーよ……。漫画とか関係ねーし」

「えー、だって一言一句同じだったよ? 『「義理じゃねーよ。……俺からの、本命だ」』ってところとか! もしかして、参考にした?」

ニヤニヤしながら、俺の肩をツンツンと突いてくる琴葉。

……あぁ、もう。

やっぱりこの女には、これくらいの熱量じゃ届かないのか。

「……参考にしてねーよ。本気だって言ってるだろ」

俺は、琴葉が握っている小箱を奪い返す勢いで、ぐいっと引き寄せた。

「その漫画、俺に貸して。」

「そんなにハマってるの??いいよ!」

わかった。その漫画で、紫音に負けないように研究してやる。