プレゼントは同級生の末永くん!?

紫音のやつ、本命なんて渡しやがって。

しかも琴葉はそれを「お返しと返事楽しみにしてるって言われた」なんて、俺に報告してくる。

俺が告白したこと、あいつの中ではそんなに軽いことだったのか?

「……冗談じゃねーよ」

視界が熱くなる。

でも、ここで寝たら本当に終わる。

一番じゃなくなったからって諦めたら、あいつを紫音に明け渡すことになる。

俺は引き出しから青い小箱をひっ掴むと、部屋を飛び出した。

階段を駆け下り、リビングへなだれ込む。

「……琴葉!」

ソファでスマホをいじっていた琴葉が、肩を跳ねさせた。

「ひ、光くん!? びっくりした、寝るんじゃなかったの?」

「……これ、やる」

俺は、紫音が渡したらしい綺麗な紙袋を視界から外すようにして、自分の小箱を琴葉の膝の上に突き出した。

「え、これ……義理?」

「義理じゃねーよ。……俺からの、本命だ」

琴葉が息を呑む。

「……一番に渡したかった。紫音なんかに先越される前に、俺が一番にお前に渡して、もう一回ちゃんと言うつもりだったんだよ。告白したこと、忘れてねーよな?」

琴葉の顔が、みるみるうちに赤くなっていく。

「俺、本気だから。同居人とか、幼馴染とか、そんなので逃げんな。……この中に入ってるカード、今すぐここで読め。俺の気持ち、全部書いてあるから」

俺は琴葉の両肩を掴んで、逃げられないように至近距離でその瞳を見つめた。

小箱を抱きしめるように震えている琴葉の指先が、俺の本気にようやく気づいたように見えた。