遡ること、五分前。
宮坂くんに近づきたいという不純すぎる理由で生徒会書記になって半年。
今日は誰よりも早く生徒会室に行き、そして誰もいなかった。
生徒会長の席に残っていたのは、上着だけ。
だから、ちょっと持ち上げて、「わぁ、大きい……身長高いもんなぁ……」という思考に至っていた。
決して上着を抱きしめたりしていないし、匂いも嗅いでいない。
ただちょっと、ほんっのちょっとだけ、「一瞬着てみたいかも。彼シャツ……」という思考が巡っただけ。
そして制服をふわっと自分の背中にかけようとした瞬間、生徒会室の扉は開いた。
そんな状況を見た宮坂くんは一言。
「わー、すごいね。どういう状況?」
「ちがっ、違うの……! 宮坂くん、これはね! ちょっと着てみたかったというか! いや、ちがっ!」
「あー、好きな人の上着を着てみたかった的な? またベタだね」
何故か宮坂くんが冷静なままで全く動じず、私だけが慌てふためいている状況。
宮坂くんに近づきたいという不純すぎる理由で生徒会書記になって半年。
今日は誰よりも早く生徒会室に行き、そして誰もいなかった。
生徒会長の席に残っていたのは、上着だけ。
だから、ちょっと持ち上げて、「わぁ、大きい……身長高いもんなぁ……」という思考に至っていた。
決して上着を抱きしめたりしていないし、匂いも嗅いでいない。
ただちょっと、ほんっのちょっとだけ、「一瞬着てみたいかも。彼シャツ……」という思考が巡っただけ。
そして制服をふわっと自分の背中にかけようとした瞬間、生徒会室の扉は開いた。
そんな状況を見た宮坂くんは一言。
「わー、すごいね。どういう状況?」
「ちがっ、違うの……! 宮坂くん、これはね! ちょっと着てみたかったというか! いや、ちがっ!」
「あー、好きな人の上着を着てみたかった的な? またベタだね」
何故か宮坂くんが冷静なままで全く動じず、私だけが慌てふためいている状況。



