契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 私は彼に腕を絡めると、決戦の場である婚約パーティーに突撃した。

 会場はスカーレットホテルのセレブレーションホールで行われた。

 芸能人も結婚式するような豪華絢爛な場所だ。
 陽子の父の小笠原社長や、森田食品の森田社長だけでなく錚々たるメンバーがいる。
(こんなところで私は復讐しようとしていたのね。急に緊張して来ちゃった)

「大丈夫。ここは、俺の陣地だから」
「あの、復讐計画の実行が緋色さんの迷惑にはなりませんか?」
「俺の心配をしてくれてるの? 可愛い奥さんだな」

 私がビビってしまっていることに気がついたのか、緋色さんが私の心を落ちつかせるようなことを言ってくる。