契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜


「もう、俺らも付き合って10年以上だから結婚しても良いんじゃないかって母さんに言われてさ」
私も勇も26歳を迎えようとしていた。

 彼にときめきとかを感じたことはないが、ずっと同士のように過ごして来た。

 高校の時、私は初恋の人と付き合うことが出来たは良いものの裏切られた。
その時、甲斐甲斐しく私を慰めて支えてくれたのが勇だった。

 彼を異性として見たことはなくても、彼は私にとって信頼できる相手だった。

 そして結婚するなら、そのような安心できる相手であればよいと思っていた。

「ふふっ! おばさん。ここらで妥協して結婚しておけみたいな言い方、正直すぎね」