契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 先生によると日本語に触れる機会自体が、今まで少なかったのではないかということだった。

 それに偶に言葉を溜め込んで、急に喋り出すような子もいるらしい。

 検査をしたり、言葉の教室に通わせたり私が心配しすぎだったかもしれない。

 それでも、私にとっては子供に対して沢山の懸命な母親たちを見られた貴重な時間だった。
 残された命の時間が短いとか、復讐とかそんなことを忘れられる時間をひなたは私にくれた。

「ひなたがどうかしたか? 最近は忙しくしてて、ひなたの寝顔しか見られていないな。それにしてもいつの間にか日陰はひなたのことを呼び捨てにしてくれるようになったな」