契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「緋色さん、お待たせ致しました。今日の婚約パーティーは、さっさと切り上げましょう。早く今日のひなたを緋色さんに見て欲しいんです」

 今日は陽子の婚約パーティーだ。
 復讐の為に準備をしようと思っていたが、最近の私はそれどころではなかった。

 ひなたは耳の精密検査をしたが異常がなかった。
 薬で眠りにつかせた状態で、脳に音が届いているかを確かめる検査で脳に反応があったのだ。

 例え言葉が出なくても、ひなたに聞こえているのならばと私は彼に語りかけ続けた。

 すると、ある日ひなたが私に絵本を持ってきて「ママ読んで」と言って来た。

 その日を皮切りに彼はどんどん言葉を話すようになった。