契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「私、森田食品の森田蓮の婚約者の小笠原陽子です。突然、こんなことを白川社長がされるとは思ってなくて動揺しています。本日の件は私の名誉にも関わることなので伏せておきます。森田食品とスカーレットホテルグループは仕事上の関係もあるでしょうし、今回の件で関係が悪くなるのを私は望んでいません。今晩は私の婚約パーティーがあるんです。今から準備に行かないとなりませんので、これで失礼致します」

 私は思わずほくそ笑みそうな口元を隠しながら、その場を後にした。