契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 日陰のような魅力的な女性と付き合える幸運を手にしながら、浮気をする川瀬勇という男も理解できない。

「川瀬勇と小笠原陽子に関しては俺の方でも調査してみる。叩けば決定的なダメージを与えるようなネタが出るかも知れない」

「ありがとうございます。それにしても、緋色さんは私が人に対して復讐したいと思っていることを軽蔑しないのですね」

「裏切られたことに対して復讐したいと思うのは自然な感情だ。それに、俺は日陰の願いはできる限り叶えたいと思っている」

 食事の手を止めて思わず日陰の頬に手を伸ばしたら、避けられてしまった。

「川瀬勇のどこが好きだったんだ?」